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2015年3月17日 (火)

歩行者保護

5313.歩行者保護(pedestrian protection

 アセスメントは自動車乗員の安全性評価から始まったが,2003年,NCAPで歩行者頭部保護性能試験を追加された.これは,自動車が歩行者に対して加害者になった場合の,歩行者の安全性を評価するものである.2011年,歩行者脚部保護性能試験も追加された.

 歩行者頭部保護性能とは,自動車が一定の速度で歩行者をはね、歩行者の頭部が自動車のボンネット及びフロントウィンドウ等に衝突したときの衝撃度を測定する試験である.大人及び子供の頭部を模擬したダミーの頭部インパクタを試験機からボンネット等に発射させ,頭部インパクタが受ける衝撃を測定して頭部傷害値(HICHead injury criteria)として評価する.インパクタを発射する速度は,35[km//h]である.歩行者の頭部が自動車にぶつかる部位によって,地上から車両の該当する地点までの距離WADWrap Around Distance)を測定し,大人と子供の頭部の衝撃位置エリアを定めている.そのエリアを左右方向に3つの6分割に細分化し,細分化したエリアを各エリアに4つに再細分化する.18分割された細分化エリア内で最も傷害値が高いと思われる1点又は2点を選定し,試験により得られた傷害値を代表値としてスライディングスケール(評価関数)を用いて得点化する.

脚部保護性能とは,大人の男性の脚部を模擬したダミーを衝撃装置により試験車のバンパに向けて40[km/h]で発射させ,衝撃点における膝部や脛部の傷害値を計測して歩行者の脚部傷害の程度を4段階で評価する.この試験はバンパ下端高さが425[mm]未満の自動車に適用される.脚部インパクタを発射して評価する範囲は,バンパの間を6分割したエリア内である.最も傷害値が高いと思われる1点又は2点を選定し,試験により得られた脚部の下肢内側の脛骨(Tibia)曲げモーメント,膝部の内側側副靱帯(MCL),前十字靱帯(ACL)および後十字靱帯(PCL)の伸び量をスライディングスケールを用いて得点化する.

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