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2015年3月16日 (月)

衝突安全ボデー

5312.衝突安全ボデー

現代の自動車ボデーは,衝突時の乗員安全性能の向上を図りつつ各国アセスメントで評価されるよう,衝突安全ボデー構造を取る.すなわち,前面と後面からの衝撃を吸収するフロントとリヤのクラッシャブル構造と,乗員の安全を確保するキャビン構造を組み合わせたモノコック構造である.これにより、衝突時に乗員に加わる衝撃を緩和して乗員の安全性を確保する.

クラッシャブル構造とは,衝突時に部材が変形することで衝突時のエネルギーを効果的に吸収し他の構造材へと伝えて分散するものである.衝突時のエネルギーの大きさによりクラッシャブル部位の変形度合いは変化し,衝突時のエネルギーが増すにつれ変形の度合いも大きくなる.前面衝突はフロント全体で衝撃を受け止めるフルラップ衝突だが,それに対し40%ラップで衝撃を受け止めるオフセット衝突ではよりボデーの損傷が複雑になる.オフセット衝突で問われるボデーの安全基準は,フロントが複雑につぶれてもキャビンが原型をとどめ,乗員が無事でドアが開くことである.

側面衝突については,低速の衝突でも乗員被害が大きく,衝撃を吸収するスペースを確保しにくいため,ドア断面積を厚くして衝撃吸収スペースを確保し,ドア内のインパクトビームの増強,ドアトリム内のエネルギー吸収パッドの設置し,ロッカーパネル及び各ピラー(フロントピラー,センターピラー,クォーターピラー)の鋼板厚み増し,及びインナーパネルの追加,そしてサイドエアバッグの装備で対応する.軽自動車は車幅の制限があって,ドア断面積を厚くすると室内幅が狭くなるため,衝撃部位に高張力鋼板を採用することが多い.

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