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2015年5月12日 (火)

ストラット

 現在の小型乗用車の前輪のサスペンションは、ほとんどがストラット式である。世界中のメーカを問わず、判で押したように同じ形式とはすごい技術だ。

 このストラット式は、1940年代にGMで働く技術者アール・マクファーソンが発明した。これだけすごい技術だからGM車から採用されたと思えるのだが、当時、GMはストラット式の採用を見送ったのである。

 GMがストラットを採用しなかったのは、そのちょっと前にデュポネが考案した小型車向けのサスペンションを採用し、大失敗したからである。新しい技術に飛びつかず、実績あるものを採用する雰囲気だったようだ。GMの対応に不満を持ったマクファーソンは、ライバル企業のフォードに移ったのだが、フォードもアメリカでの採用は躊躇した。それで、1950年、子会社のブリティッシュ・フォードの小型車に採用した。そして、自動車業界に大インパクトを与えたのである。当時の前輪のサスペンションと言えば、ダブル・ウィッシュボーンだったのだが、それに対し何とコンパクトでありながら独立懸架として機能したからである。

 大企業といえども、判断を間違えることはある。企業が自分の才能を認めないからと悲観することはない。自信があれば広く世界に真価を問うべきだ。

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