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2015年6月13日 (土)

周波数応答特性

625.周波数応答特性frequncy response

 前節のテスト方法で車両運動力学をテストすると,一般的な乗用車では次のような特性となる.

 ヨーレート周波数に対する入力に対する出力ゲインは,低周波において約-10[db]となる.これは,-10[db]が約0.32なので,ステアリングホイールを10[°]切ると,ヨーレートが3.2[°/s]発生していることを表す.また,ゲインのピークは2から4[db]となるが,良好な減衰特性をもつためにはあまり大きくない方が良い.

ゲインが最大になるピーク周波数は共振周波数と呼ばれ,ほぼ車両の固有振動数となる.ピーク周波数が大きいほど速応性が良く,ドライバは操舵の効きが鋭いと感じる.通常,乗用車では1から1.3[Hz]とするが,スポーツカーでは周波数を高めて鋭さを強調する.

位相の遅れについては,位相遅れが大きいほどステアリングホイールの舵角入力に対しヨーレートの発生が遅れることを表す.よって,操舵に対して遅れることなくヨーレートを発生させるためには,位相遅れが小さい方が望ましい.通常,乗用車では1[Hz]での位相遅れは20から40[°]となる.

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