勾配抵抗
走行抵抗の3番目の要素は、上り坂で燃費が悪化するという勾配抵抗である。上り坂できついのは、車も人も同じである。
勾配抵抗は、車両重量×重力加速度×上り坂の角度のサイン(sin)で決まる。つまり、重力が上り坂の角度のサインに比例して、車両重量を重くしているのである。
10%の上り坂があると、車両重量が1割以上も増え、急に大人2人が乗り込んだことになる。当然、燃費は悪化する。勾配抵抗を減らす対策はあるのだろうか。これは上り坂を避けて運転するしかない。そのためにナビゲーションは役立ちそうだが、普通のナビは道路勾配が入っていない。道路勾配がわかれば、近道の上り坂と、上り坂を避けた遠回りの比較になる。燃費ではなく、どれだけ多く燃料を消費するかがポイントだ。
坂道で面白いのは、下り坂だとうんと燃費が良くなることだ。下り坂の角度のサイン分の車両重量が減るだけでなく、アクセルオフでフューエルカットが働くことが増えるためである。
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