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2015年10月29日 (木)

クリーンディーゼル

 今回の事件は、クリーンディーゼルとは言えないディーゼルエンジン制御の問題である。では、クリーンディーゼルとは何だろうか。

 現在の乗用車用ディーゼルエンジンは、クリーンディーゼルと称して燃費と排気ガス性能の両立を謳っている。クリーンディーゼルとは、コモンレールが実用化されてから称されるようになった。

 コモンレールとは、ディーゼルエンジンのシリンダに燃料を供給する前に、コモンレールと言われる蓄圧部で燃料を高圧に加圧し、そこから燃料噴射装置によりシリンダに燃料を噴射する方式である。コモンレールに一旦蓄積した高圧燃料は燃焼を制御し易く、自在に燃焼を制御出来るようになり、ディーゼルエンジンの排気ガスのクリーン化に成功した。1995年に日本ではデンソーが実用化し、ボッシュは1997年に実用化した。だから、欧州車のディーゼル制御はボッシュのものなのである。

 ディーゼルの排気ガスから黒煙が出ればおかしいとわかるが、NOxは透明なのでわからない。NOxはディーゼル燃料を良く燃やした燃費の良い状態の方が沢山発生する。コモンレールはきめ細かく制御できるため、排気ガスのテストモードではNOxを少なくし、そのままだと燃費が悪いので、実走行では燃費を良くする代わりに規制値の40倍ものNOxを発生させていたのだ。

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