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2016年3月25日 (金)

車の薀蓄(5)

 五回目の話はボデー構造の話。

 現在の乗用車のボデー構造は、ほとんど全てがモノコック構造である。フレームを使用しているのは、SUVの一部に限られる。

 モノコック構造を初めて採用した乗用車は、1922年、ランチア・ラムダである。ラムダは、ランチア社の創始者ヴィンチェンツォ・ランチア自身が開発した自動車である。

 当時の自動車は、ハシゴ型フレームに木製ボディーを架装するのが当たり前だった。ランチアは船の構造にインスピレーションを得て、鋼製のボデー全体で強度を受け持つ構造を取り入れた。すると、従来よりも軽量、低重心かつ高剛性となった。同時に、世界初の前輪独立懸架サスペンションとしたことと相まって、優れた操縦性能と乗り心地を得ることができたのである。

 ラムダの成功により、以降の乗用車はモノコックボデーを使った新しいデザインが追求されるようになった。自動車工学を学ぶ者は、知っておかなければならない名車である。

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