« 排気ガス(3) | トップページ | 排気ガス(5) »

2017年2月 7日 (火)

排気ガス(4)

 三元触媒で行われる、酸化反応、還元反応、水性ガスシフト反応を三元触媒反応と呼ぶ。この反応を起こす触媒は、担体、ウォッシュコート、触媒成分で構成されている。

 担体とは、触媒の構造体そのもので、モノリスと呼ばれるハニカム状の円筒形をしており、耐熱性が要求されるため多孔性セラミックスのコージェライトを使うことが多い。また、ウオッシュコートは、ハニカム上にコートされる触媒成分を保持するものである。

 触媒成分は、三元触媒反応を活性化させる活性種と、助触媒や安定化剤の添加成分からなる。活性種には、白金Pt、パラジウムPd、ロジウムRhの貴金属を用いる。PtとPdは酸化反応を促進し、PtとRhは還元反応を促進する。助触媒は酸素貯蔵成分OSC(Oxygen Strage Component)が用いられる。OSCにはセリウムの酸化物CeO2が使用される。CeO2は酸素がリッチになるとCeO3となり、CeO3は酸素がリーンになるとCeO2になるように、酸素の吸収と放出を繰り返す。これにより空燃比の変動を吸収し、触媒反応を効率化させる。また、CeO2は水性ガスシフト反応を促進する作用もある。

 現在の乗用車はOBD(On-Board Diagnosis)という故障診断システムが義務付けられており、触媒の劣化を検知しなければならない。OSCの性能はO2センサでわかるため、OBDの観点からもCeO2は重要な助触媒といえる。

|

« 排気ガス(3) | トップページ | 排気ガス(5) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/16253/69501722

この記事へのトラックバック一覧です: 排気ガス(4):

« 排気ガス(3) | トップページ | 排気ガス(5) »