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2017年2月12日 (日)

排気ガス(9)

ディーゼル排気ガスのNOX対策で、尿素を用いない方法もある。それが、NOx吸蔵還元触媒(adsober)である。

 NOx吸蔵還元触媒とは、リーン状態で酸素過剰下でのNOXを一時的に吸蔵剤に吸蔵し、リッチ状態のとき吸蔵されたNOXを放出して還元する。吸蔵剤としてはアルカリ土類金属やアルカリ金属が用いられ、酸化還元反応には白金やロジウムが用いられる。

 NOXは硝酸塩の状態で吸蔵されは、ごく短時間に空燃比をリッチにして生成した多量のCOとHCに反応してN2、CO2、H2Oに還元される。実際の走行では、様々な運転パターンがあってリーン条件が長時間続くこともある。そのため、運転条件からNOX吸蔵量と触媒が吸蔵できる最大容量を推定し、両者を比較してNOx吸蔵量が最大容量に近づいたとき、ごく短時間のリッチ状態に制御してNOXを還元する。そして、その後またリーン状態に戻すという制御を行う。

 リッチ状態を作るため燃費への影響が懸念されるものの、燃費損失は1%以下である。また、リーンとリッチのトルク段差が生じるため、ドライバーがショックを感じない様に空燃比と点火時期を制御する必要がある。

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