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2017年2月17日 (金)

ディーゼルエンジン(5)

 1897年2月17日、ちょうど120年前の今日、ミュンヘン工科大学でディーゼルエンジンの公認試験が行われた。その試験でディーゼルエンジンは熱効率35%、機械効率75%が正式に認定され、それは当時のガソリンエンジンの2倍の性能を誇るものだった。

 ディーゼルは愛妻マルタに、「誰もできなかったエンジンを完成した。初めて自分の専門で自慢できることができた。」と手紙を送っている。ディーゼルが39歳になる年の早春、もっとも幸せな瞬間だったのではないだろうか。

 ディーゼルエンジンの燃料には、ガソリンより約12%エネルギー密度が高いものが使用できる利点がある。そして、ガソリンエンジンの2倍の圧縮比で燃料を燃やし、より完全な燃焼とより低温の排気ガスを生成する。機械的にも長いストロークと低い回転速度は摩擦損失を低減し、機械効率も上げるのである。現在、アメリカの乗用車でディーゼルエンジンの搭載率は3%に過ぎない。しかし、内燃機関型の動力を使用する産業機械は、ほとんどがディーゼルエンジンと言っても過言ではない。現在の産業機械用のディーゼルエンジンでは、総合的な効率が50%を超えており、これはガスタービンの40%を超えているのである。

 最初のディーゼルエンジンを採用した乗用車は、1936年のメルセデス・ベンツ260Dである。欧州ではアメリカとは違い、現在、全乗用車の40%がディーゼルエンジンなのだ。

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