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2017年3月10日 (金)

HCCIエンジン(6)

 マツダがスカイアクティブでガソリンエンジンに特化した理由の一つにEVとの比較がある。EVがエコと言われる実態を検討すると、ガソリンエンジンでもEV並のエコになれると確信したからである。

 電費と呼ばれるEVの燃費性能のカタログ電費では、EVは遥かにガソリンエンジンよりエコである。つまり、CO2の排出量が少ないと思われる。

 ところが、実態を詳細に分析すると状況がかなり異なるのである。まず、EVのカタログ電費を実走行に落とすと、かなり数値が劣化する。経験的にはカタログ値の50%と見て良いだろう。そして、電力を発生させる手段が、火力発電で石炭を使用する割合を考慮すると、平均的なEVが100kmを走行するのに必要な電力21.1kWhは、128g/kmのCO2を排出するのである。これに対し、マツダのスカイアクティブエンジンは、100km走行するのにガソリンを5.2ℓ消費し、これは142g/kmのCO2排出となる。すなわち、ガソリンエンジンの燃費を10%改善すれば、ガソリンエンジンとEVのCO2排出量は同じになるのである。

 マツダはスカイアクティブのHCCI化によって、燃費を30%向上させると発表した。これが本当なら、ガソリンエンジンがEVのエコを上回ることになる。

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