« 車両運動力学(1) | トップページ | 車両運動力学(3) »

2017年7月 2日 (日)

車両運動力学(2)

 前輪タイヤにスリップ角が生じ、コーナリングフォースと横力が発生することがわかった。スリップ角とコーナリングフォースは前輪だけでなく、後輪にも発生する。

 後輪タイヤは向きを変えることはなく、常に車両の前後方向に回転している。したがって、車両が旋回すれば必ず後輪タイヤにはスリップ角が生じる。

 一定の速度を保った状態で前後輪に発生したコーナリングフォースと、4輪に働く遠心力がそれぞれバランスして釣り合うと、車両が一定の半径で弧を描いて曲がる。これを定常円旋回という。定常円旋回とは、前輪、後輪の4輪のコーナリングフォースの総和が、遠心力と釣り合っている状態である。すなわち、前輪に発生したコーナリングフォースは、車両の重心点に対して内側に回転するZ軸まわりに自転させる力(ヨーモーメント)として作用する。よって、重心点を挟んだ後輪は外側に回転することになり、その結果、後輪にもスリップ角が付きコーナリングフォースが発生するともいえる。そして、前後輪のコーナリングフォースは逆向きの力となるため、これらがバランスして釣り合った時点でヨーモーメントは消滅する。そのため、一定の半径を持つ円周にそって公転する定常円旋回になるのである。

 次に、定常円旋回の状態で操舵角を保ったまま、加速するとどのような旋回特性を示すかが重要になる。この特性には、加速しても旋回半径が大きくなる特性、旋回半径が変わらない特性、そして、旋回半径が小さくなる特性の3特性がある。

|

« 車両運動力学(1) | トップページ | 車両運動力学(3) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/16253/71021388

この記事へのトラックバック一覧です: 車両運動力学(2):

« 車両運動力学(1) | トップページ | 車両運動力学(3) »