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2017年7月10日 (月)

車両運動力学(10)

 一般的な自動車では、4輪同じタイヤを履くため、前後輪のコーナリングパワーは同じである。すると、スタビリティファクタAの符号は、重心位置だけで決まるといえる。

 前エンジン前輪駆動のFFでは重心位置が車両前方に偏り、lf < lr となってAの符号は正となる。よって、FFはアンダーステアとなり、後エンジン後輪駆動のRRではオーバーステアになる。

 速度が非常に遅いときは、V^2=0とみなせるので、このときのスリップ角β0、ヨーレートr0、旋回半径R0は(14)式、(15)式、(16)式を変形して次のようになる。

β=β0 =δlr/l                      (18)
r= r0 =δV/l                       (19)
R= R0 = l/δ                       (20)

 この状態は、極低速時の旋回と呼ばれ、スリップ角が0なので横力を発生せず、アッカーマンセンターを中心に旋回していることを表す。

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