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2018年5月10日 (木)

EV,FCV,HV(10)

2)ニッケル水素電池(nickel–metal hydride battery)
 ニッケル水素充電池は,正極に水酸化ニッケル,負極に水素や水素化合物,電解液に濃水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液を用いる二次電池である.放電時の化学反応はつぎのとおりである.

(負極)MH + OH− → M + H2O + e−
(正極)NiOOH + H2O + e− → Ni(OH)2 + OH−
(全体)MH + NiOOH → M + Ni(OH)2

 充電時はこの逆の反応が起こる.

 ニッケル水素電池は,ニッケルカドミウム電池のカドミウムを水素吸蔵合金に置き換えたものであり,長所としては次の点が挙げられる.

・有害物質であるカドミウムを含まない
・ニッケルカドミウム電池よりも容量密度が高い
・内部抵抗が小さく、大電流放電が可能である
・低温特性に優れ低温時の電圧降下が少ない
・ニッケルカドミウム電池よりメモリー効果が小さい

 しかし,短所としては,次の点が挙げられる.

・過放電に弱く,完全放電すると電池が劣化し容量の低下が起こる
・自己放電が大きい

 ニッケル水素電池は,次に述べるリチウムイオン電池よりもエネルギー密度は低いものの,リチウムより安価なニッケルを使うためコストが安く,低温にも強いため,通常の自動車の使用条件と同等でコストの上昇を抑える必要のあるHVで用いられることが多い.

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