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2018年5月17日 (木)

EV,FCV,HV(17)

8.2.3.高圧水素タンク(high-pressure hydrogen tank)
 FCVの燃料となる水素は気体である.気体を効率よく大容量搭載するには圧力を高めて貯蓄する必要がある.そこで開発されたのが,高圧水素タンク(high-pressure hydrogen tank)である.現在では,700気圧タンクが実用化されている.

 高圧水素タンクは,内層に水素を封じ込めるプラスチックライナー,中層に耐圧強度を確保する炭素繊維強化プラスチック層,表層に表面を保護するガラス繊維強化プラスチック層の3層構造でできている.多くのFCVではこの高圧水素タンクを複数個搭載している.

 高圧水素はそのまま燃料としては使えないため,インジェクタによって700気圧から10気圧程度にまで減圧されてからFCスタックに供給される.

 水素を高圧水素タンクに充填するときは,水素ステーションの充填ノズルから,車両のレセプタクルを経由して車両の高圧水素タンクに水素を送る.水素は気体のため逆流が見えず,また高圧で充填するため異物が流入する危険性もたる.そのため,レセプタクルは水素ガスの逆流防止,及び異物流入防止という重要な機能を備えており,水素ステーションと充填速度を制御するための赤外線通信機を装備している.なお,水素ステーションで高圧水素ガスを高圧水素タンクに充填するわけだが,断熱圧縮のためタンク内のガス温度は上昇する.これにより,タンクの許容温度を超えてしまうことがあるため,高圧水素タンク内には温度センサが設置されている.充填の際は,この温度センサと水素ステーションの装置がつねに通信し,タンク内が許容温度以下であるようになっている.

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