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2018年7月11日 (水)

チップ殿堂(4)4004

 インテル4004は、世界で初めて実用化した1チップ汎用CPUである。1971年3月にリリースされ、インテルはこのチップのおかげで、新興企業から世界的なプロセッサ企業へと成長したのである。

 4004を開発したのは、わずか4人のエンジニアである。その4人の内の一人はインテルの社員ではなく、日本の電卓会社ビジコンに勤めていた嶋正利氏である。

 プログラム制御方式の高級電卓が欲しかったビジコンは、嶋氏をインテルに派遣しCPUを共同開発することになった。嶋氏は、キーボードとプリンタなどの周辺機器とのインターフェース用に3つのチップ、データを格納する1つのチップ、プログラムコードを格納する1つのチップ、CPUを構成する2つのチップという8チップから成るシステムを提案した。これを受けて、インテルのテッド・ホフは更にチップ数を半分にする改造をお行い、スタンレー・マザーと各チップの仕様を決め生産計画を行った。しかし、彼らはチップ設計者ではなかったため、4番目のエンジニアを雇う必要があった。それが、フレデリコ・ファジンである。

 一般的に嶋正利氏が4004の論理設計を行い、フェデリコ・ファジンが物理設計を行ったといわれるのはこのためである。こうしてマイクロプロセッサの原点4004は完成した。

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