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2018年7月31日 (火)

スカイアクティブX

 IEEEがガソリンエンジンの特集を8月号で行う。それはマツダのスカイアクティブXである。

 2019年後半に発売予定のSPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)エンジンをマツダはスカイアクティブXと呼ぶ。そして、IEEEは1970年代後半から搭乗した電子制御エンジン時代で最高のエンジンと称賛している。

 スカイアクティブXと名付けたのは、今回開発したエンジンがガソリンエンジンのスパーク点火とディーゼルエンジンの圧縮着火技術の交差点という理由だからである。SPCCIの仕組みを理解するには、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、そしてHCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)エンジンという3種類の点火方式の違いを理解しなければならない。SPCCIの目標は燃費を良くするため超希薄混合気での燃焼が必要なので、自発的に爆発するほどの圧力で混合気を圧縮し続ける。そのため、ディーゼルエンジンのように、最初に空気だけを燃焼室で圧縮し次いで燃料を噴射する。圧縮点火が始まった後に、更にスパークプラグによる点火を行う。SPCCIでは圧縮比が約16:1となり、通常のガソリンエンジンより高く、ディーゼルより若干低い。他社のHCCIでは、圧縮点火とスパーク点火の切替のタイムラグが問題となっている。しかし、SPCCIではその問題は一切ない。

 スカイアクティブXはGよりも10〜30%のトルクと20〜30%の燃費を向上させる。また、マツダは一般的なEVが給電を火力発電ベースで行うなら、トータルでのCO2排出量はスカイアクティブXの方が少ないと主張している。

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