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2018年8月 3日 (金)

車載LiDAR(3)

 スキャニングLiDARの登場により、日本における高速道路でのACC用センサとしては、ほぼ問題はなくなっていた。ただし、それは晴天時に限ったことだった。

 当時、LiDARを使ったACCでは、雨天時に動作させない仕様が多かった。具体的には、ワイパースイッチがオン状態では、ACCが作動しないようになっていたのである。

 当時、ACCが雨天時に作動させないのは、レーザ光は雨による減衰があるので、雨天時は計測精度が落ちるためと思われていた。実際は、雨による減衰はあるものの、車間距離計測の精度が極端に落ちるほどではなかった。問題は、LiDARを室外に設置しているため、投光レンズ窓の前に付着した雨粒により本来の光路が歪み、更に受光レンズ窓に付着した雨粒により光路が歪むため、対象物体の位置情報が大きくズレてしまうのである。更に、前方車が跳ね上げる路面水のスプラッシュ自体を検出し、車間距離を短く計測するという問題もあった。そのため、自動車業界ではLiDARは雨雪に弱いというレッテルが貼られたのである。

 ドイツではボッシュがミリ波レーダを登場させ、ACC用センサは固定ビームLiDARからミリ波レーダに置き換わった。ミリ波レーダはLiDARよりも車両検出距離が長く、雨に強かったのである。

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