« ドライバ状態(21) | トップページ | ドライバ状態(23) »

2018年9月11日 (火)

ドライバ状態(22)

 運転時の眠気をリアルタイムに計測する手法は、運転挙動(運転パフォーマンス)を測定する方法と、眠気に関連する生理指標を測定する方法がある。代表的なものを紹介していこう。

 眠気によって注意力が低下すると、運転に関わる操作頻度が低下したり修正操舵量が減少する。また、車線に沿った走行が難しくなる。

 これらの反応を、単調度、操舵量、蛇行率の3項目とみなすと、例えばファジイ推論を用いて注意力を判定することが可能となる。これは運転注意力モニタとして、注意力を推定する手法でMDAS(Mitsubishi Driver's Attention monitoring System)という名称で実用化されている。MDASはカメラによる車線認識機構を持ち、車両の蛇行、修正操舵の量とウインカ等の操作頻度を計測する。これらの計測値をファジィ推論を用いてドライバの注意力レベルを推定している。ドライバに対しては、注意力は1分毎に棒グラフで表示し、注意力レベルに応じて表示色を変化させ警報音も加えて表示し注意力の喚起を促している。注意力の推定結果によって車間距離警報のタイミングも変化させており、注意力が低下するほど警報タイミングを早くするようにしている。また、単調運転時は香りを1/fゆらぎで発するシステムとしている。

 運転挙動による測定方法の欠点は、運転挙動に影響するものが眠気だけでない点である。運転挙動は、眠気の他に体調、疲労だけでなく、心理状態、ストレス状態、天候、そして周りの交通状況に大きく影響されるのである。

|

« ドライバ状態(21) | トップページ | ドライバ状態(23) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/16253/74208858

この記事へのトラックバック一覧です: ドライバ状態(22):

« ドライバ状態(21) | トップページ | ドライバ状態(23) »