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2018年9月 9日 (日)

ドライバ状態(20)

 覚醒度が低下するとヴィジランスも低下することが知られている。この状態では、オミッションエラー(標的が出現しても無反応)とコミッションエラー(標的がないのに反応)が増加するのである。

 覚醒低下するとオミッションエラーが発生するため、補償努力という意志的かつ無意識的な努力することによりコミッションエラーが増えるものの通常通り反応できることもある。しかし、補償努力は長く続かないので、パフォーマンスが悪い状態が出現する。

 覚醒低下では補償努力のある状態とない状態を繰り返し、これを覚醒状態の不安定性という。この不安定性に基づく評価指標を与えるのが、精神運動ヴィジランス課題PVT(Psychomotor Vigilance Test)である。PVTの実施方法は、2秒から10秒に1回の割合でカウンタが動いたらすぐボタンを押すというものである。所要時間は10分で、反応時間、500ms以上反応が遅れるオミッションエラー、そしてコミッションエラー等をパフォーマンスの指標とする。PVTを運転に適用するため、実施時間を短縮したPVT-A(Adaptive Duration Version)とPVT-B(Brief)が開発されている。

 PVT-Aは、PVT実施中に必要な情報が得られたらテストを中止して短縮化する方法である。PVT-Bはテスト時間10分を3分に短縮したものである。

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