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2018年9月10日 (月)

ドライバ状態(21)

 眠気は主観的にも評価可能で、SSS(Stanford Sleepiness Scale)やKSS(Karolinska Sleepiness Scale)が有名である。SSSには疲労の観点があり、KSSは眠気だけを扱う。

 SSSとKSSの結果は高い相関があり、どちらを使ってもよい。主観的手法は眠気変動に対する感度が高く、脳波とも高い相関を示す。

 ところが、主観的評価の自覚的眠気は、客観的評価の他覚的眠気と乖離することがある。例えば、4時間睡眠、及び6時間睡眠を続けた被験者は、最終的にPVTの成績が4時間睡眠の者は全断眠2日と同程度まで悪化し、6時間睡眠でも全断眠1日と同程度に悪化する。ところが、この状態で自覚的眠気はあまり増加せず、4時間睡眠と6時間睡眠で自覚的眠気のレベルは同程度になる。すなわち、自覚的眠気は過小評価される傾向にあるといえる。

 少しの刺激でも自覚的眠気は低減するため、眠気を自覚しないままヴィジランスは低下する。つまり、運転手の眠気評価は主観的評価だけでは不十分といえる。

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