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2018年9月 5日 (水)

ドライバ状態(16)

 職業ドライバの中でも、トラックの長距離運転手の過労運転が重要な問題である。なぜなら、長時間運転で生じた過労による事故が多いからである。

 長距離運転労働の負担には、連続性、拘束性、環境の直接作用、危険性、勤務時間制という特徴がある。運転は不注意が許容される時間が極めて短く、疲労や眠気により容易に危険な状態になるため疲労・眠気対策が重要な課題となる。

 特に眠気問題は深刻である。深夜の長距離走行では十分に睡眠を取って出発したとしても眠気が生じてしまい、眠気が日常化している。休息が不十分になると、慢性的に強い眠気と闘う運転が日常的になってしまう。健常者の眠気に最も影響する要因は、睡眠不足とサーカディアンリズムである。徹夜の長距離運転ではこれら両方の要因が重なる典型例となり、違法となるレベルの飲酒運転に相当するという報告もある。中程度の睡眠不足でも、連続すると強い眠気が生じることも明らかになっている。高速道路の居眠り運転は、あくまでも睡眠不足とサーカディアンリズムの問題であり、走行環境が単調で眠気を促進するのではないといわれている。トラックの深夜運転は産業構造上避けられないことが多いため、眠気対策は避けられない。

 また、眠気の他に問題になるのが、身体への負担である。長時間の運転姿勢により、腰痛リスクが高くなるのである。

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