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2018年11月 3日 (土)

車両運動力学(3)

(2)タイヤの力学

 高速走行時に旋回しようとハンドルをきると,車両の進行方向とタイヤ前後力がはたらくタイヤの進行方向がずれる.このずれをスリップ角βという.このスリップ角ができたことにより,タイヤには,車両の進行方向に対して直角な横方向にコーナリングフォースという力が生まれる.車両はこのコーナリングフォースを利用して旋回する.スリップ角βがおよそ4°まではスリップ角と共にコーナリングフォースは直線的に増大するので(線形特性),次式のように表せる.

Fy  = - Kβ                                                      (6・1)

ここで,Kは比例定数で,コーナリングパワーという.

 それ以降もスリップ角の増加にともないコーナリングフォースは増加するが,増加割合は徐々に減少していく(非線形特性).そして,スリップ角が10°くらいになると,減少に転じる.この減少期を滑り領域という.車両はコーナリングフォースにより旋回しているため,このコーナリングフォースの減少により,スピンする可能性が出てくる.

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