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2018年12月24日 (月)

運転中のインタラクション(76)

 運転支援システムはACCやぶつからない車のような車両制御だけではなく、ドライバに危険な状況を知らせる警報も重要な機能である。警報機能には、適切なドライバとのインタラクションが求められる。

 警報とは、このままの状態かある行動をとると被害が発生するリスクが高まるため、それを回避するためにドライバに提示される情報のことである。警報はシステムが環境から得られた情報を加工してドライバに伝えるため、開発者はドライバに何を伝えて何をさせたいかを明確にし、適切に表現してドライバにして欲しい行動を促すようデザインしなければならない。

 人間はリスクの認知では、環境や対象物の状態が変化することを手掛かりとしている。例えば、焦げ臭い匂いという手掛かりがないと火災警報は誤報と判断してしまう。交通状況では、トンネルの出口から煙が見えればトンネル内の通行禁止を守る。逆に、煙という手掛かりがなく、単にトンネル進入禁止の信号が出ているだけでは無視して侵入してしまう者が出てしまう。よって、警報によってドライバに行動変容を起こさせるためには、環境側からの手掛かりと警報の表現と、適切に情報を伝えるための言語的情報の三つの要素が統合される必要がある。

 そのため、手掛かりがないときの警報デザインには工夫が必要となる。また、一人のドライバの行動変容が、他のドライバの行動変容の手掛かりになることもあるある。

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