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2018年12月 9日 (日)

運転中のインタラクション(61)

 ディストラクションを定義する上で重要な要素として、まず、運転または安全から注意が免れていることが挙げられる。また、運転に競合するタスクに注意が誘導され、安全運転に負の影響を及ぼす前提が仮定されていることも重要な要素である。

 このことから、ディストラクションと覚醒度の低下は区別した方がよいと思われる。同様に、飲酒や疲労、薬物による成績の低下はディストラクションと区別すべきである。

 つまり、ディストラクションの各種定義をまとめると、「ドライバの覚醒水準が適切に維持されている状況下において、一次運転タスク以外のことに意識や注意が向けられている状態、またはそれに伴う成績の低下」ということになる。これに外的要因やドライバの内的要因が影響する。ただし、運転タスクが明確に規定できないので、ディストラクションの定義を明確にできない事情がある。例えば、カーナビ操作による目的地探索は運転の一部とみなすことができる。しかし、マップを見ながら目的地を探すとディストラクションを誘発する。運転に必要なタスクは何かにより、ディストラクションの定義は異なってくるのである。

 したがって、ディストラクションの研究では、研究者の立場を明確にすることが重要である。すなわち、研究者が運転とそれ以外のタスクを明確化することが求められるのである。

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