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2018年12月18日 (火)

運転中のインタラクション(70)

 直接評価法は多大な手間がかかるため、室内で簡便かつ高精度に視認操作ディストラクションを計測する代替手法が開発された。これが視界遮断法(Occlusion法)である。

 視界遮断法とは、液晶シャッター眼鏡を使用し、まず、前方注視時をシャッター閉(見えない)、機器注視時をシャッター開(見える)とする。この状態になるようなシャッター開閉時間を模索し、総シャッター開時間TSOT(Total Shutter Open Time)を求める手法である。

 TSOTが機器への総視認時間に相当することになり、視認操作ディストラクションを計測したとみなすのである。この手法は実車走行時の安全性指標と関連があるとされ、妥当性が高い。また、視認操作タスクの質的量的差異を識別可能である。そのため、日本自動車工業会のガイドラインやISOの視認操作ディストラクションの計測法として採用されている。ただし、ガイドラインでの視界遮断法はシャッター開閉時間が、自工会では開1.5秒、閉1.0秒、ISOでは開1.5秒、閉1.5秒と決められている。自工会ガイドランはTSOTが7.5秒を超える場合を制限しており、これはTGT8秒の基準に相当するとしている。

 視界遮断法で計測したTSOTは、実走行におけるTGTと対応し妥当性の高い計測法といえる。ただし、SGTが2秒を超えるディストラクションとの関連は、今後の課題となっている。

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