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2018年12月30日 (日)

運転中のインタラクション(82)

 自動運転レベル1の運転支援システムでは、環境監視義務はドライバにある。そのため、レベル1となる自動ブレーキでは、ドライバの過信が問題となる。

 自動ブレーキが100%ドライバの期待通りに作動するわけはないので、過信だけでなく、過度な依存も同様に問題となる。過去には1990年代初頭のSRSエアバッグを、シートベルトの代替と誤解され問題になったことがある。

 先進安全自動車ASVプロジェクトにおいても、過信や過度の依存を重要視されている。ASVでの運転支援の考え方では、ドライバの過信を招かないように配慮した設計をすることと明確化している。しかし、過信の問題への対処については、方法論が確立していない。そもそも、過信の明確な定義がなく、多様な概念が交錯している。過信に関連して、コンプレーシェンシー、不適切なメンタルモデル、状況認識の欠如等がある。また、信頼は、目的、方法、能力、基礎の4つの次元を持ち、基礎を除く3つの次元で過信が起こるといわれている。

 過信の抑制はシステムデザインの問題であり、目的、方法、能力においてドライバにわかり易い工夫が求められる。また、リスク補償行動を起こさせないために、リスクの目標水準を下げる工夫も不可欠である。

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