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2018年12月23日 (日)

運転中のインタラクション(75)

 携帯電話やスマートフォンの普及に伴い、運転中の使用に関わる事故が増えている。運転中の携帯電話使用は、脇見運転の一つとして取り扱われてきた。

 携帯電話使用のドライバへの影響は、人間工学的要因として情報入力系、情報処理、運動出力系に分かることができる。また、研究アプローチとして、実験室実験、DS実験、テストコース実験、疫学的研究が行われている。

 ドライバへの主な影響は、反応時間の遅れや運転操作の滑らかさの低下がみられる。会話の内容が複雑になるほど、低下度が大きくなる傾向がある。疫学的研究により、携帯電話使用により事故発生リスクが2~4倍高くなるとの見解もある。更に、携帯電話使用のリスクをドライバが認識すれば、走行速度を落とす等の補償行動をとることもわかっている。バージニア工科大学VTTIは、運転中の携帯利用による事故発生リスクを、視線移動に伴う操作で約3倍上がり、会話やハンズフリー利用時は有意な増加がないとしている。実際の国内の事故では、携帯電話使用による1998年の事故の中で受信操作時が43.3%、架電操作時が22.2%、通話時が15.6%であった。

 そのため、基本的に各国とも運転中の携帯電話利用が禁止されている。しかし、日本を含め一部ではハンズフリーを規制対象外としている。

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