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2018年12月19日 (水)

運転中のインタラクション(71)

 認知的ディストラクションを計測する代替手法に、車線変更テスト法LCT(Lane Change Test Technique)がある。これは国際標準ISOの26022で「Simulated lane change test to assess in-vehicle secondary task demand」として制定されているものである。

 LCTはPC上に設定したLCT課題(模擬車線変更課題)を実施しながら、評価対象のタスクを同時に行う二重タスク法である。車線変更課題の成績結果から、対象タスクのディストラクションを推定するのである。

 1走行中に18回の車線変更課題が要求される。また対象タスクをできる限り繰り返す手続きもとられる。計測内容は、車線変更の基準軌跡とドライバが走行した軌跡の偏差から計測するMdev(Mean deviation)と修正Mdev(Adaptive Mdev)である。修正Mdevとは、無負荷状態でも走行し基準軌跡を修正した後、Mdevを算出するものである。二重タスクなので、LCT成績の他にタスク課題の成績も取るべきところを、ISOではLCT成績だけでディストラクションを推定することが制定されている。これに疑問視を持つ研究者もいる。

 更に、LCTにドライバが慣れると成績結果が変わってくることや、ドライバの運転能力が影響する。そのため、LCT法は解決すべき課題を抱えた手法といえる。

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