« ドライバ行動(64) | トップページ | ドライバ行動(66) »

2019年3月 6日 (水)

ドライバ行動(65)

 ワイルドがリスクホメオタシス説を立てるに至った実験として、ドナルド・テイラーが1964年に発表したものである。これは20人の実験参加者の、走行速度と皮膚電気活動(GSR)を測定解析したものである。

 走行ルートを40の区間とし、それぞれの区間の過去2年間の事故率を算出した。すると、次の結果が得られたのである。

・車両マイル当たり事故率とGSRに+0.61の相関
・車両マイル当たり事故率と平均速度に-0.67の相関
・1マイル当たりのGSR変化率と平均速度に-0.75の相関

 つまり、事故率が高い道路区間でドライバは冷汗をかき(高いリスクを知覚)、速度を下げたのである。また、運転中の単位時間当たりのGSRはどの道路区間でも同程度だった。

 この結果から、テイラーは客観的リスクも主観的リスクも、単位時間当たりで定義すると道路条件に関わらず一様に分布すると結論したのである。

|

« ドライバ行動(64) | トップページ | ドライバ行動(66) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ドライバ行動(65):

« ドライバ行動(64) | トップページ | ドライバ行動(66) »