« 自動運転のためのセンサシステム入門(60) | トップページ | 自動運転のためのセンサシステム入門(62) »

2019年5月31日 (金)

自動運転のためのセンサシステム入門(61)

 免疫ネットワークを説明する前に、まず、免疫とは何かを知ってもらう必要がある。なお、ここでの免疫とは、身体を守る仕組み全体をさす広義の意味ではなく、予防接種して免疫を獲得するという狭義の意味である。

 筆者が幼少の頃、近所で麻疹の子供が発症すると、麻疹にかかっていない子供を親がわざわざその家庭に連れて行って、麻疹がかかるようにしていた。もちろん、麻疹の免疫を得るためである。
麻疹が治ると免疫ができるため、もう麻疹にかかることはなくなる。ところが、耳下腺炎(おたふく風邪)にはかかってしまう。麻疹と同様、耳下腺炎に一度かからなければ、耳下腺炎の免疫はできていないからである。このように、麻疹ウイルスの感染によって獲得した免疫は、別のウイルスには効かない。つまり、ある特定のウイルスとその免疫は、「鍵と鍵穴」の関係なのである。

 現代では麻疹も耳下腺炎も、それぞれのウイルスに対するワクチンを予防接種し、わざわざ病気にかからなくてもよい。しかし、「鍵と鍵穴」の関係から、結核、百日咳、小児麻痺と、それぞれのワクチンを接種しなければならないのである。

|

« 自動運転のためのセンサシステム入門(60) | トップページ | 自動運転のためのセンサシステム入門(62) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 自動運転のためのセンサシステム入門(60) | トップページ | 自動運転のためのセンサシステム入門(62) »