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2019年6月 3日 (月)

自動運転のためのセンサシステム入門(64)

 ヤーネは、抗体が抗原と同じたんぱく質構造を持つことから、自然界に存在する膨大な数の抗原上のエピトープが、個体自身が作り出した抗体分子上にも存在すると考えた。そして、抗体間のイデオトープとパラトープが反応することにより、Bリンパ球も含めた抗体間で巨大なネットワークを形成していると考えたのである。

 免疫ネットワーク説では、抗原、抗体、リンパ球の関係が次のように考えられている。まず、ある抗原が体内に侵入すると、その抗原は「鍵と鍵穴」の関係にある抗体を膜表面に持つリンパ球1を刺激し、侵入してきた抗原に結合する抗体を生産する。
次に、刺激されたリンパ球1はその抗原と同じ型のイデオトープも生成する。すると、そのイデオトープと「鍵と鍵穴」の関係にあるパラトープを持つ他のリンパ球2も刺激する。リンパ球1は、抗原の抗体を持っているため抗原と認識されリンパ球2を刺激し、リンパ球1を抑制する。

 また、リンパ球1に反応して抗原に対するイデオトープを持ったリンパ球3が出現したとしよう。リンパ球1はリンパ球3を抗原と認識するため、リンパ球1はリンパ球3を抑制する。このように、リンパ球の間にも刺激・抑制の相互作用が存在するとしたのである。つまり、免疫系は個々の抗体やリンパ球が独立に反応するのではなく、ネットワークシステムとして抗原を認識し抑制する並列分散処理システムと考えたのである。

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