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2020年5月15日 (金)

統計分析の基本(15)

 3群(条件)以上で検定を行うことを、多重検定や多重比較という。多重比較では、2群(条件)での比較に比べて注意すべき点がいくつかある。

 3群で考えると、まず、2群の比較が1回なことに対し、3群では2群の比較が3回となる。つまり、5%の有意水準で比較しても、有意にならない%が(1-0.05)×(1-0.05)×(1-0.05)=0.86と、有意水準が14%にも上昇してしまうのである。

 このように、多重比較では2群の比較より有意差の出る確率が高くなってしまうため、有意水準を狭める必要がある。例えば、有意水準を5%にしたければ、2群の比較で有意水準を5%を3で割った1.7%に設定する。一般的に、多重検定はt検定よりも厳しくなるといえる。2群の検定が最も有意差が出やすい。また、2群では有意差があったのに、新たな群を入れて3群にすると有意差がなくなることもある。さらに、実験を繰り返すと有意差が出やすくなる傾向があるため、使用する実験データによって解析結果が異なってしまうこともある。

 以上のことから、実験としては比較項目を絞り、2群(条件)比較を基本としたいところだ。理論的には何群に増えても比較はできるものの、増やしても3群までであろう。

 

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