統計分析の基本(5)
代表的なDS実験例として、ある種の仕分けされたグループ(群)や条件下で複数の実験協力者が参加し実験値を収集する。そして、群や条件間でどのような違いがあるかを調べる。
これは、ある群か条件間での複数の実験参加者のデータ分布が異なり方を調べることになる。分布はピークを持つ中心値とばらつきで表現できるという仮定による。
今、2つの群または条件によるデータ分布があるとする。これら2つの分布が違うことをどのように示せばよいだろうか。一般的に違うことを証明することは難しく、同じであることを証明する方が容易である。したがって、背理法的に、同じであることを示せなければ違うと考える。そして、同じである可能性がどれくらいかという確率を導入し、その確率が低ければ同じという可能性を否定して違うと考える。つまり、同じを否定あるいは棄却することが帰無仮説となる。同じ確率が何%なら棄却するかという基準が、有意水準である。
有意水準は統計的に有意とか、有意差があるという場合もある。これが検定の基本的な考え方である。
| 固定リンク
コメント