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2020年5月28日 (木)

CNNへの道のり(11)

 福島先生は、1965年からNHK放送科学基礎研究所で研究を始められたそうだ。研究所では、映像や音を扱う分野のため、人間がどのようにそれらを認識しているかの脳のメカニズムが関心事だった。

 研究所には、神経生理学、心理学、神経回路モデルの3分野から研究者が集まっていた。そして、福島先生の担当が神経回路モデルだったそうだ。

 福島先生が目指したものは、脳の仕組みを単純化したモデルを考え、脳と同じ反応を示す回路の提案だった。そのため、まず、脳の仕組みを調査された。当時、脳の仕組みが完全に解明されている状況ではなかった。その状況の中で、先生が注目したのが、デイヴィッド・ヒューベルとトルステン・ウィーセルという神経学者の研究だった。彼らは、ネコの大脳皮質の一次視覚野で、3種類の細胞が階層構造をなして繋がり結合し、物体を認識しているという仮説をたてていたのである。

 ヒューベルトとウィーセルは、その後、1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。先生が着目したヒューベルトウィーセルの仮説は重要なものだったのである。

 

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