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2020年5月29日 (金)

CNNへの道のり(12)

 カナダ出身のデイヴィッド・ハンター・ヒューベルは、1958年からアメリカのジョンズ・ホプキンス大学で大脳皮質の研究を始めた。同年、アメリカで研究するためにスウェーデンから来たトルステン・ニルス・ウィーセルとヒューベルがジョンズ・ホプキンス大学で出会ったのである。

 ヒューベルはジョンズ・ホプキンス大学に来る前は、アメリカ軍に徴兵され、軍の病院で微小金属電極を開発していた。彼らは、その微小電極でネコの脳の働きを調べたのである。

 彼らの実験は、ネコの視覚野に微小電極を刺した状態で、ネコに明暗のパターンを見せ神経の状況を調べるというものだった。この実験で彼らの発見したことは、ある方位のパターンで反応していたニューロンが、別の角度のパターンでは反応しないというものだった。さらに、彼らは、パターンの提示位置や角度に対し、選択的に反応するニューロンどうしが規則的に繋がって視覚野を形成することも発見した。これらの発見から、彼らはネコの大脳皮質の一次視覚野が、3種類の細胞が階層構造をなして繋がり結合することによって、単純な刺激が複雑なイメージになる仕組みを提唱したのである。

 ヒューベルトとウィーセルは、その後、ネコの片目を閉じさせてパターンを見せると、閉じていない方の片目が視覚情報をカバーして視覚野に情報を送ることも発見した。これら2つの発見により、彼らはノーベル賞を受賞したのである。

 

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