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2020年5月 9日 (土)

統計分析の基本(9)

 t検定はt分布に従うかどうかという検定である。このt分布は、1908年にイギリスのギネスピールに勤めていたウィリアム・シーリー・ゴセットが発表した。

 当時、ギネスビールでは秘密保持のため、従業員の論文発表を禁止していた。そこで、ゴセットはスチューデント(Student)というペンネームで論文を発表した。

 ゴセットの論文の重要性を見出したのは、実験計画法を考案したことで有名なイギリスのロナルド・エイルマー・フィッシャーだった。フィッシャーはゴセットが発表した統計量にtという記号を与え、t分布を回帰分析に応用した。こうして有名になったt分布は Studentのt分布と呼ばれ、検定もStudentのt検定と呼ばれるようになった。一方、F分布に従わない場合に用いるウェルチの検定は、ウェルチのt検定とも呼ばれる。

 ウェルチのt検定は、イギリスの統計学者バーナード・ルイス・ウェルチがt検定を、2つの母集団が非等分散の場合に使えるよう改良したものである。以上、t検定は、スチューデントのt検定(対応がある場合とない場合)、ウェルチのt検定があることを理解しておこう。

 

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