夏休みの雑談(21)
今日で8月が終わるので、夏休みの雑談の最終回とする。最終回の話題は「天皇」について。
仕事や研究で海外に行くようになるまで、僕は天皇について何も知らなかった。それは諸君も同じだと思うが、それまで天皇について何の公的な教育がなかったからである。
親以上の世代は天皇を崇拝しており、写真を飾ったりしていたものの何故そうしているのかは教えられなかった。海外に行くようになると、次第に世界での日本人のアイデンティティーが求められていると感じるようになった。海外の方は天皇をエンペラーと呼び、今や世界にエンペラーは天皇しかいないと言っていた。敢えてもう一人付け加えるとすると、ローマ法王だそうだ。とある国際会議のとき、新ローマ法王がドイツから選ばれることになり、ドイツ人がずっと喜んでいたことが思い出される。エンペラーのいる国は特別だそうで、しかも日本のエンペラーは2680年も続いているのである(諸説あり)。これだけで、日本は歴史ある長命国家として世界で誇れることなのである。
諸君も女系天皇を認めるかどうかという議論は聞いたことがあると思う。一つの家が先祖代々続くというのは、男系でなければならない。したがって、女系天皇が誕生すれば、それは天皇家の血筋が途絶え2680年続いている日本のエンペラーがいなくなる可能性の始まりを意味するという意見が本当かどうか考えなけれなならない。
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