自動運転の課題対策(20)
倫理観を表現する相互結合ニューラルネットワークを考えることができそうである。各ユニットやリンクの重みの初期値や定数は、実験的にデータを収集しなければならない。
実験方法は、典型的な倫理観を持つ方に協力してもらって、ドライビングシミュレータでの走行データを収集するのがよいだろう。ドライビングシミュレータ上でトロッコ問題を発生させ、直進かレーンチェンジの判断をしてもらうやり方だ。
ブレーキが故障した状態で手動運転したときの判断と、自動運転車の判断に違和感を感じるかどうかの2通りのパターンで実験するとよいだろう。また、ドライビングシミュレータ実験とは独立して、モラル・マシーンのように状況判断だけのアンケートも取り、それがドライビングシミュレータの結果と同傾向かどうかのチェックも必要だろう。なぜなら、実際の状況ではじっくり考える時間がないため、即時の判断と熟考した判断の差の有り無しも重要なデータになるからである。
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