自動運転の課題対策(4)
日本の傾向は、世界とは若干違っている。それは、助かる命の数を重視していないということである。すなわち、数よりも誰を助けるかということを重視する傾向にある。進路を変えない傾向も最も高い。
また、搭乗員より歩行者を助ける傾向が世界で最も顕著である。ちなみに、この傾向の2位はノルウェー、3位はシンガポールで、逆に、中国は歩行者よりも搭乗員を助けようとする傾向がある。
フランスは生存者の数を重視する傾向があり、高齢者より若年層を助ける傾向も強い。ところが、台湾、中国、韓国では、高齢者を助ける傾向が強い。これらの結果から、トロッコ問題の世界が納得する解は存在しないということがわかる。ただし、モラル・マシーンの回答者は、ほとんどが若い男性という特殊状況があり、全世代で調査すると結果が変わってくるかも知れない。
自動運転車はトロッコ問題に際して、犠牲者数を最小に抑えるという公平は判断を組み込んだとしよう。そのとき、犠牲者に運転手も含まれるとすると、そんな自動運転車には諸君は乗りたいだろうか。
| 固定リンク
コメント