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2020年10月26日 (月)

自動運転の課題対策(56)

 車間距離警報システムは、車両制御がなくドライバへの情報提供のみのシステムなため、ドライビングシミュレータでの評価項目はHMIに関わるものが中心となる。警報タイミングの妥当性評価とは、システムが警報を出すときの遅れや、ドライバの反応時間も評価する警報システムとしての基本となるものである。

 警報手段の妥当性評価とは、警報を音でやるのか表示でやるのか、あるいはハンドルを振動させるハプティックでやるのかということと、それぞれの手段の内容を評価する。例えば、音で警報するなら、音色、音量、出し方等を評価し、4KHzの音を80dbの2Hzの断続音に決めるという具合である。

 車間距離警報システムが前方走行車両を検出する外界センサは、LiDAR、電波レーダー、カメラ等種々のものがある。何れのシステムも100%正しく検出することは難しい。センサの特性として、過検出(第一種過誤)と未検出(第二種過誤)が付き物のため、それぞれがドライバに許容できるか評価する必要がある。センサの種類によって、開発者はどのような状況で過検出や未検出が出やすいかを把握しているため、ドライビングシミュレータで誤検出の状況を再現可能であるため、ドライビングシミュレータでの評価が可能となる。

 また、走行シーンによって、過検出や未検出と分類できないような誤警報が発生することがある。代表的なものが、曲率が小さいカーブ路を走行するとき、センサの検知範囲にガードレールが入りそれを先行車両と誤認識する場合である。これら誤警報がどの程度ドライバに許容できるかもドライビングシミュレータで評価可能である。

 

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