« 自動運転の課題対策(48) | トップページ | 自動運転の課題対策(50) »

2020年10月19日 (月)

自動運転の課題対策(49)

 次に、混在交通でテイクオーバーが成立するかどうか、先の実験と同様にドライビングシミュレータ上で実施してみた。TTCは7秒で、テイクオーバー要請が呈示されてから、斜め後方から追越車両が接近するというシナリオである。

 実験毎に追越車両がいたりいなかったりし、いたとしても出現するタイミングを変化させ、ドライバが実験シナリオを学習することがないように工夫した。実験協力者は先の実験と同じ14名である。

 14名中13名は、混在交通環境でも各種タスク下で問題なくテイクオーバーが成立した。ところが、数回行った実験の中で一回だけ1名のドライバが接触事故を起こしたケースが発生した。それは、斜め後方の追越車両の発見が遅れ回避操作ができず、減速も不十分だったため障害物に接触するという事故だった。トータルで100回程の実験で1回しか起こらなかったものの、テイクオーバーが成立しないケースがあることを示すには十分である。つまり、TTC7秒という余裕がある状況でも、テイクオーバーがいつでも成立するとはいえないのである。

 なお。この実験では後続車の確認方法を、通常のドアミラーで行う場合と、メーターの両側に左右のドアミラーの代わりとなる液晶表示のモニタを設定した場合の比較も行った。すると、液晶表示モニタの場合は、ドアミラーのように視線を移動しなくても視界に入るため、斜め後方の追越車両の発見遅れは発生せず、全試行回数でテイクオーバーが成立していた。

 

|

« 自動運転の課題対策(48) | トップページ | 自動運転の課題対策(50) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 自動運転の課題対策(48) | トップページ | 自動運転の課題対策(50) »