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2020年10月22日 (木)

自動運転の課題対策(52)

 当研究室では、ドライバの覚醒度低下問題について、覚醒度が低下してから警報するという立場でなく、覚醒度が下がらないようにするにはどうすればよいかという立場で研究を続けている。自動運転は運転するという重いタスクをドライバから解放しているため、覚醒度が下がらないように新たなタスクを課す場合も、極力ドライバへの負荷が少ないものを選んでいる。

 ドライバへの負荷を無視すれば、覚醒度が下がらないタスクはいくつもある。積極的な会話や歌唱をしていれば覚醒度は下がらないものの、ドライバへは負荷がかかる。

 当研究室で試した覚醒度を下げないタスクは、ハンドルを把持、走行地点に応じた情報提供、覚醒度が高い状態の呼吸数に応じたLEDの点滅、サッカード刺激を誘発するLEDの点滅等である。この中で顕著に効果のあったものは、ハンドル把持とサッカード誘発だった。ハンドルを把持していると、これまでの運転習慣から覚醒度が下がらないものと思われる。サッカード誘発は、人間の生体特性から効果があるものと思われるが、自発的に実施できるかどうかという課題がある。

 ハンドル把持が覚醒度の低下防止に有効というのは、自動運転レベル1の延長にあって、かつコストがかからない方法である。自動運転レベルが1から2や3に進化しても、ドライバに運転姿勢を維持させてハンドルを把持したままにさせるのが、テイクオーバーにとって最も有効な手段といえる。

 

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