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2020年10月18日 (日)

自動運転の課題対策(48)

 TTC3.6秒でもテイクオーバーが成立していたため、テイクオーバー要請は障害物の3.6秒前までに出せばよいかというと、そうではなさそうだ。なぜなら、ドライバはTTCに余裕がないと不安を覚えるからである。

 TTC7秒では、ドライバは全員とも障害物を回避するためにレーンチェンジするとき右のドアミラーを目視して、斜め後方に車両がいないことを意識的に確認していた。ところが、TTC5秒になると、全員とっさにレーンチェンジしたため、ドアミラーで後続車の確認ができなかったと言っていた。

 ところが、実験のときに録画した各ドライバの顔表情を見てみると、レーンチェンジするとき全員とも視線が右のドアミラーに向かっていたことがわかったのである。つまり、ドライバはレーンチェンジのとき無意識にドアミラーを見ており、不安体験から自分の動作を覚えていなかったといえる。物理的に障害物を回避できるTTCだからといって、ドライバが不安を覚える操作を強いるのは問題があるといえる。したがって、TTCは余裕がある7秒以上を確保した方がよいと思われる。

 ただし、この実験は、自車両がコースを単独で走行する特別な状況だった。通常の他車両も混在走行している状況ならどうなるだろうか。

 

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