108つの煩悩(3)
108つの煩悩の三つめは、
苦締癡(くたいち)
である。これまでと同じく、苦締と癡の合成である。癡とは愚痴のことである。よって、苦締癡は愚痴の苦しみとうことになる。癡は、一つ目、二つ目の貪、瞋と合わせて三毒と呼ばれ、根本的な煩悩である。人間は、貪瞋癡の三毒に苦しめられているのである。
ただし、愚痴というのは、いわゆる愚痴をいう、という意味ではなく、真理を知らない無知、すなわち、おろかさを意味する。人間は、必要以上に欲しがり、怒り、愚かという煩悩に苦しめられるということだ。
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