108つの煩悩(4)
108つの煩悩四つ目は、
苦締慢(くたいまん)
である。苦締と慢でできた言葉である。慢とは、他人と比較して自分を過剰評価して思い上がることである。苦締慢とは、おごり高ぶりに苦しむということである。
また、慢は、慢、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、卑慢、邪慢の七慢の総称でもある。七慢の慢とは、自分より劣る人に対するうぬぼれ、過慢とは、自分と同等の人に対して自分が勝っているといううぬぼれ、慢過慢とは、自分が勝っている人を見て更に自分が勝っているといううぬぼれ、我慢とは、自分が偉いといううぬぼれ、増上慢とは、悟っていないのに悟ったとおごるうぬぼれ、卑慢とは、非常に勝れている人に対して自分は少し劣っていると思うこと、邪慢とは、間違った行為を正しいと言い張ることである。
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