108つの煩悩(10)
108つの煩悩の十番目は、
苦締戒禁取見(くたいかいごんしゅけん)
である。これまでと同じく、苦締と戒禁取見の合成である。戒禁取見とは、誤った教えを信じることである。仏教で教えとは悟りを開く方法なので、誤った教えで悟りを開くことというのが本来の意味である。したがって、苦締戒禁取見とは、誤った教えで悟りを開こうとして苦しむということである。
有身見、辺執見、邪見、見取見、戒禁取見の五つを五悪見という。五毒と五悪見が煩悩の中核を成すものであり、煩悩の半分が考え方、見方に起因するのである。フェイクニュースも人間の煩悩といえる。
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