108つの煩悩(11)
108つの煩悩の十一番目は、
集締貪(じったいとん)
である。集締と貪の合わせ言葉になる。一つ目の煩悩の苦締貪の苦締が集締に代わった形だ。それでは、集締とはどういう意味だろうか。
苦締や集締の「締」は、諦めるという意味ではなく、真理という意味である。したがって、苦締は苦しいという真理ということで、人生は苦しいという真理ということである。集締の「集」は集めるという意味ではなく、原因といういみである。したがって、集締は苦には原因があるという真理ということになる。
よって、集締貪とは、人生が苦しい原因は必要以上に求めるからだということである。欲望が苦しみの原因なのだ。
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