108つの煩悩(62)
108つの煩悩の六十二番目は、
無色界苦締癡(むしきかいくたいち)
である。無色界と苦締と癡の合成語である。三つ目の煩悩の苦締癡に無色界を付けて、無色界での苦締癡を現わしている。色界から、二つ目の煩悩の苦締瞋が出て来ないのは、欲界を絶てば怒りも無くなるということだろうか。
無色界苦締癡とは、無色界でも真理を知らない無知で苦しむという意味である。欲界を絶ち、色界へ行き、更に精神だけの世界に到達した者でさえ、真理を知らない無知であれば苦しむのである。
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